「好きなことで生きていく」を考える
「好きなことで生きていく」について考えた。
これまで、お金を稼ぐ基本は「他人の欲望(需要)を満たし(供給)、引き換えとして対価を得る」モデルだったと思う。需要が供給に先立つ。
「好きなことで生きていく」世界では、供給が需要に先立つ。自分の好きなことをコンテンツとして全世界に発信し、そのうちいくつかの人の目に触れ、評価され、お金をもらう、モデルになる。
後者のモデルを成立させるには、インターネットとブロックチェーン(というよりビットコイン)この2つの技術が不可欠となる。
・インターネット
時間的・空間的制約を超えて、世界中の人と繋がられる
時間的・空間的制約を超えて、情報をやりとりできる
・ブロックチェーン(というかビットコイン)
時間的・空間的制約を超えて、価値(お金)をやりとりできる
自分の好きなことで生きていくためには、以下の3つの条件を満たす必要がある。
- 自分の好きなことをコンテンツにする。
- それをメディアにのせ、不特定多数の人に発信する。
- 不特定多数の人から、コンテンツに対する対価を得る。
ちょっと昔まで、2と3の条件をクリアするのが難しかった。けど、インターネットの登場で2の条件が、ブロックチェーン(というかビットコイン)の登場で3の条件が、簡単にクリアできるようになる。したがって今後、自分の好きなことで食える人が増える。
「自分の好きなことで生きている」らしいYoutuberやブロガーも、まだ、123全部の条件を完璧に満たせているわけじゃない。動画再生数や記事閲覧数から生じる広告収入がメインの収入源なので、自分の作るコンテンツにある程度の制限(バズ対策・SEO対策とか?)がかかるし、収入源も広告主or広告プラットフォームに握られている(視聴単価やクリック単価が下がると打撃を受ける)。
でも、ビットコインと、ビットコインを用いてお金をやりとりする仕組みがコンテンツと紐付けば(投げ銭システム)、より純粋な形で自分の好きなことでお金をもらえるようになりそう(ちなみに、現行のフィンテック的なやつでもネットでお金のやりとりができるが、それじゃ不十分。ビットコインとは仕組みが全く違う。フィンテックだとコストがかかりすぎる。らしい。詳しくないので深入りしない。)
単純な例でいうと、自分の趣味をコンテンツにしネットで70億人に配信。そのうち0.0001%の人がコンテンツに1円出してくれれば、それだけ70万。コンテンツはネット上に半永続的に残り投げ銭を呼び続ける(70億人にどうリーチするか。70億人全員がどうネット環境にリーチするか、はまた別問題としてあるが)。 去年くらいからもやっと考えていたことがある程度整理できてスッキリ。
※ 仕事が好きな人、活き活き働いている人も結構多いじゃんという反論がありそうだけど(かくいう自分も仕事は楽しい)、他人の欲望(需要)を満たし(供給)、引き換えとして対価を得る」モデルからは抜け出せてないと思う。
議論の下敷きはこちら。「私の個人主義」の「職業と道楽」より考察。 nskkr.hatenadiary.com
これも面白い。去年の今頃めっちゃ読んでた。この人今何してるのかなー。会ってみたい。 www.huffingtonpost.jp