【要約・まとめ】「鬼速PDCA」を読み込む。実戦前の徹底理解。
はじめに
「鬼速PDCA」があまりにも良著、かつ、今まさに自分が欲しているスキルの習得・実戦法が書かれているため、再読&要約とまとめを記す。
(kindle版だとハイライトがつけられて便利だが、図表のチェックやちょっとしたパートの読み返しに不便なため、紙版も購入。)
最近成長していない感があるので、成長を実感する為に、
- 目標達成に使えるフレームワークをインプット
- 目標設定
- 正しく行動
- 目標達成
をしたく、そのためにこれからの半年(10月〜3月)は徹底的に鬼速PDCAの習得に努めます。
PDCAとは?
PDCAとは、前進を続けるのためのフレームワークである。そのPDCAをできる限り早く(鬼速)で回すことで、個人・組織が圧倒的なスピードで成長し続けることができる。
冒頭読むと早速名言が。
PDCAを回していない人は地図がないまま気ままに散歩しているようなものである。こちらは明確なゴールを持ち、常に最短ルートを模索しながら日々を過ごしている。
「鬼速PDCA」p.7~8
仕事は頑張っているものの、なんとなく成長実感がない人などには、ぐさっと刺さる一言。見事に僕を貫通しました(笑)。
人が不安や疑問を感じ、歩みを止めてしまう原因は3つしかない。
・「自分はどこへ向かおうとしているのか?」(ゴールが見えない)
・「果たしていまの努力は意味があるのだろうか?」(道が見えない)
・「この方法のまま続けていていいのだろうか?」(手段が見えない)
こうしたことが曖昧なままではモチベーションが上がるわけがない。
「鬼速PDCA」p.43
これも確かに!
PDCAサイクルを回している限り、その対象がなんであろうとゴールに到達するまで必ず進む。
「鬼速PDCA」p.48
そう、PDCAは、前進を続けるためのフレームワークであり、自分がちゃんと「前に進んでいること」を実感するためのツールでもある。いわばお守りとも、精神安定剤とも言える。
本書は、PDCAを体系化し紹介、かつすぐに実行に落とせるよう丁寧な説明と解説、コツが書かれている。若手、いや全てのビジネスパーソン必読の書である。
PDCAは、個別のスキルの習得を加速させるためのベースであり、あらゆる目標を達成させるための最強のビジネススキルである。
PLAN(計画)
ステップ① ゴールを定量化する
ポイントは3つ。
1. 期日を決める
2. 定量化する
定量化したゴールのことを、KGI(Key Goal Indicator)と呼ぶ
例)痩せたい → 体脂肪率を20%以下にする。
例)会社を大きくしたい → 売上100億。
第三者の内面を対象にするようなゴールの場合、アンケートの結果を用いると良い
例)チームの結束力を高めたい → アンケートの結果、XX%改善
3. ゴールを適度に具体的なものにする
理想は1~3ヶ月後に達成するゴール。 このくらいの期間であれば、イメージがしやすく、 イメージがしやすいということは、モチベーションが保ちやすい。
ステップ② 現状とのギャップを洗い出す
ここも、定量的に現状を把握すると良さそう。
ステップ③ ギャップを埋める課題を考える
・「ゴールから逆算すると、自分は何をすべきなのか?」
・「この道を進むとしたら、何が不足しているのか?」
・「前進を加速するために、伸ばせる長所はないか?」
・「あらかじめ手を打っておくべきリスクはないか?」
・「周りでうまくいっている人は、どんな工夫をしているか?」
などをヒントに考える。具体的でも抽象的でも構わないので、とにかく書き出す。
ステップ④ 課題を優先順位づけして3つに絞る
優先順位付の基準は、
1. インパクト(効果)
2. 時間
3. 気軽さ
どうしても気乗りしないものは、他の人の協力を得る、依頼してしまう、などの選択肢もあり。
優先順位付のポイントは、
① インパクトのもっとも高いものを最低でもひとつ選ぶ
② インパクトが劣っても短い時間でできそうなものがあれば選ぶ
③ 同列の課題が並んでいたら、気軽さを基準にして絞り込む
ステップ ⑤ 各課題をKPI化する
KPI = Key Performance Indicator 結果目標。サブゴール。目指すべき結果であって、行動目標では無い。
どんなKPIでも必ず数値に落とす。
KPIを絞る基準は、頻繁に検証できるか・成果が数値に反映されるか。
最重要KPIを定め、徹底した意識付けを行う
ステップ ⑥ KPIを達成する解決案を考える
KPI一つにつき、最低一つは解決案を出す。
やるかやらないか系(勉強・スキルなど):答え出やすい。教材見つけてやるのみ
他人の感情や複雑な要因が絡む系:何故、現状そうなっているか考える。他人からアドバイスを得る。 解決案が間違ったものであっても、とりあえずの仮説として実行し、修正すれば良い。
ステップ ⑦ 解決案を優先順位づけする
優先順位付の基準は同じく、
1. インパクト(効果)
2. 時間
3. 気軽さ
① 最重要KPIについては最低ひとつ、できれば2つ以上残す
② それ以外のKPIについてもできればインパクト重視で解決案をひとつは残す
③ 短時間で終わるものについてはインパクトが弱くても残す
ステップ ⑧ 計画を見える化する
見える化することで、意識化する。
ステップ ⑨ 上位PDCAを再確認する
無駄なPDCAを回さなくなる
PDCAに自信を持ってリソースをつぎ込める
ステップ ⑩ 時にリミッターを外す
とてつもないゴール設定をするとその手前くらいまでは余裕で行けてしまう
PLAN(計画)応用編:因数分解
因数分解 = ゴールと現状を構成する因子をどんどんリストアップする考え方
因数分解のメリット:
① 課題の見落としを防ぐ
② ボトルネックの発見がしやすい
③ KPI化しやすい
④ どんなゴールでも実現可能に見えてくる
⑤ PDCAが深く早く回る
ポイント
① 抽象度を上げてから分解する
② 5段目まで深掘りする
「how」か「why」を用いて深掘りしていく
③ 1段目だけはMECEを徹底する
④ 切り方に悩んだら「プロセス」で切る
⑤ 簡単な課題は「質 × 量」で切る
⑥ とにかく文字化する
⑦ マインドマップで鍛える
DO(実行)
DO:解決案を分解したもの
TODO:DOを分解したもの
ステップ ① 解決案を「DO」に変換する
ステップ ② DOに優先順位をつけ、やることを絞る
ステップ ③ DOを定量化する(「KDI」を設定する)
KDI = Key Do Indicator。KPI(結果目標)はコントロールしやすいが、KDIはやるかやらないかだけなのでコントロールしやすい。
ステップ ④ DOを「TODO」に落とし込む
ステップ ⑤ TODOの進捗確認をしながら実行に移す
CHECK(検証)
KGI・KPI・KDIの達成率を確認し、達成していない場合、その要因を突き止める。
Whyの繰り返しで深掘りしていく