私たちの個人主義

ゆとり世代の人生戦略

マネジメントを学ぶ本「無理・無意味から職場を救うマネジメントの基礎理論」

無理・無意味から職場を救うマネジメントの基礎理論

マネジメントを学ぶ良著。新人マネージャーにとってかなり参考になる。

  • やる気(内発的動機)を高めることが、企業としての、チームとしての、個人としての、成果を出すために必要不可欠。
  • 衛生要因(無いと不満が溜まるもの。給与や労働環境)を充実させ、満足要因(あると満足感が増すもの。成果や承認)を与える。
  • 部下のやる気を高めるためには「機会〜支援〜評価〜承認〜報酬」のモチベーションサイクルを回すことが重要。
  • 機会の与え方原則:ギリギリの線の目標を与え、それを随時見直しながら、ギリギリを保つ。
  • 機会の与え方ポイント①:個々人の動因は違う。どんな機会が部下にとって最適なのか、上司はつねに部下を見て把握する。  
  • 機会の与え方ポイント②:2W2R(What、Way、Reason、Range)。何を、どのように、どんな理由で、どの範囲で行うのか。WhatとセットでWayを伝えることで、機会を達成させる。ReasonとRangeを伝えることで、部下の考える力が育む。
  • 機会の与え方ポイント③:周囲とのつながり、将来の展望のなかで、いまの仕事の意義を確認させる 。
  • 部長・課長・係長の役割分担。明確な指示(骨太の方針)→知識経験と現場感に依る、階級に合わせた工夫(肉付け)で役割分担する。
  • 上司に必要なスキル:明確な指示を出せるコミュニケーション能力。
  • 部下に必要なスキル:実務に詳しく、現実的なソリューションを考えられる専門性。
  • 必要な環境:物怖じせずにものが言える上下関係と、アカウンタビリティ(判断根拠の説明可能性)。
  • インフォーマルグループへの根回しを忘れない。
  • 個人のやる気高め、組織が機能したら、コア・コンピタンスに注力する。

加藤諦三「『自分の働き方』に気づく心理学 」に金言がありすぎて唸る夜

「自分の働き方」に気づく心理学

加藤諦三さん

は、前々から存じ上げていた。

というのも、加藤さんがパーソナリティを務められている「テレフォン人生相談」というラジオ番組があり、

前職時代、夜にワイシャツにアイロンをかけながら同番組を聞くのが好きだった。笑。

加藤 諦三(かとう たいぞう、1938年(昭和13年)1月26日 - )は、日本の社会学者、評論家、早稲田大学名誉教授、早稲田大学エクステンションセンター講師、日本精神衛生学会顧問、ハーヴァード大学 ライシャワー研究所 アソシエイト、ニッポン放送系のラジオ番組である『テレフォン人生相談』のパーソナリティーである。(出典:Wikipedia

そんな加藤さんの『「自分の働き方」に気づく心理学』という本を読んだのだが、金言がこれでもかというほど詰め込まれた名著だったため、筆をとった次第。

個人的に刺さった金言たち

仕事に生きがいを持つために、絶対に必要なのは「自分を知ること」である。(Kindle出典:「自分の働き方」に気づく心理学・位置: 5

これは「メモの魔力」で前田さんが言っていることと同じ。幸せになるには、 自分がどういう状態がわからなければならない。自分を知らなければ、 自分の生きがいがわからないし、生きがいがわからなければ、自分に合う仕事もわからない。

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幸せになりたければ、自分を市場に売り込むな。自分の独自性を発展させよ。(Kindle出典:「自分の働き方」に気づく心理学・位置: 204

大企業だから、給料が良いから、将来性があるから、今伸びている産業だから...そういう軸で職業選択をしても幸せにならない。 個人個人に向き不向きがあり独自性がある。自分を偽って働いても、それは自分を幸せにすることはない。

仕事の能力と生きる能力とは違う。このことが理解できるか理解できないかは、意味のある人生を送るためには決定的なことである。(Kindle出典:「自分の働き方」に気づく心理学・位置: 398

好きなフレーズ。「仕事の能力と生きる能力とは違う」仕事ができなくても、生き抜くことが一番大事。仕事で何もうまくいかなくとも、その経験は自分が生きていく上では糧になる。今はうまくいかなくても、向き不向きがわかれば、次にいかせる。

逆境に強い人は、長い時間的枠組みの中で自らの経験を捉える。 やさしく、簡単に言えば「焦らない」。(Kindle出典:「自分の働き方」に気づく心理学・位置: 505

今うまくいかなくても、長い人生の枠組みのなかで考える。今うまくいかない経験は、将来役に立つ。焦らない。

名言集にローウェルという人の「人は皆、天職を持って生まれてくる」という当たり前のことが書いてあった。(Kindle出典:「自分の働き方」に気づく心理学・位置: 612

人は皆天職がある。問題は、自分を理解し、天職を見つけられるかどうか。

生きがいのある仕事とか職業につくために問題になるのは、周囲の反対ではない。自分自身の中にいる反対者である。 自分自身の中に反対の声があると、自分自身が本当に向いている性格を、自分自身で見そこなってしまう。(Kindle出典:「自分の働き方」に気づく心理学・位置: 612

仮に、東大4年で就職活動を控えた秀才がいるとする。実は彼はトイレ掃除が大好きで大得意である。彼の天職はトイレの清掃員だが、彼はおそらくその職業選択をすることは難しい。職業に貴賎はないが、東大卒の彼がトイレの清掃員としてキャリアをスタートすることはないだろう。周りの声と、その声が内在化された形での自己の声に反対される。彼は周りの東大生と同じように、某マッキンゼーや某財務省、はたまた某メルカリに職を得る、もしくは自分でスタートアップを始めるかもしれないが、心は満たされない。なぜならそれは彼の天職ではないからだ。(例は適当です)

仕事に対する期待が大きすぎる人がいる。そういう人は仕事の選択を間違う。 日常生活における満足がないと仕事に対する期待がすごく大きくなる。 仕事への期待が大きくなりすぎる。仕事に対する準備も訓練も不十分なうちから、仕事で気持ちのいい充足感を求める。 日常生活の小さな喜びの欠如と結びついて、仕事への生きがいを求める期待が肥大化する。(Kindle出典:「自分の働き方」に気づく心理学・位置: 1914

人生における仕事のウェイトが大きすぎると、仕事がダメになると人生がダメになる。仕事以外の分野、日々の生活の中に、喜びを感じられるポイントを増やす。なるほど〜〜〜。

長い人生で、どうしても不得意領域に拘わらないではいられないという時期もある。そういう時は、今自分は仕事の能力を高めているのではない、生きる能力を高めているのだというように、仕事を自分の人生の中で位置付ける(Kindle出典:「自分の働き方」に気づく心理学・位置: 1879

向かないこと、辛いこと。うまく言っていないときは仕事の能力が高まってないかもしれない。でも、生きる能力が高まっている。

生きる能力という視点から考えれば、人生に無駄はない。仕事の業績をあげるという視点だけですることを考えれば無駄なことはたくさんある。(Kindle出典:「自分の働き方」に気づく心理学・位置: 2059

金言すぎる。

人間は時間をかけて自分自身になっていくのである。最初から「自分がある」のではなく、「自分になっていく」。  したがって最初から、「あーオレはこの仕事をするために生まれてきたのだ」ということではなく、仕事をしていく過程でそれがわかる。 (Kindle出典:「自分の働き方」に気づく心理学・位置: 2148

勇気をくれる言葉。

とにかく、挙げきれないくらい金言がある。 1938年生まれということで、若い人が読むと価値観・世代間が異なりすぎるのでは?と初めは思っていたけど、そんなことなかった。 良い読書体験。

「しょぼい起業で生きていく」を読んで

しょぼい起業で生きていく

面白かった。

「生活の資本化」という考えがとても役立った。

日々していることを資本にする。

移動、作ること、住むこと。

日々いつもしていることからお金を生み出す。

とはいえ、今自分が持っているもので資本化できるようなものもないので、

とりあえずは「日記」を資本化してみようかと。

これまである程度まとまった文章にならないとブログを更新していなかったけれども、

とりあえず書くことに慣れるためにも、日記でいいので雑でいいので、日々更新していこうかと。

音声入力日記のススメ

音声入力で日記をつけると楽

常々、日記を書こう書こうと思うものの、面倒くさくて続かなかったりする。

ただ、一日の終わりに日記アプリを立ち上げて、音声入力でその日の出来事や

思っていることを全て喋って吐き出して記録するようにしている。

布団で横になりつつ日記がかけるし、思っていることを全て口に出して

しまうので、スッキリする。

とてもおすすめ。

「自分の人生を生きる」ための考え方とキャリア戦略

もし今日が自分の最後の日だとすれば

せっかく一度きりの人生なんだから、

自分の好きなことをして、大切な人と一緒に過ごして、充実して生きたい、

と、多くの人が思っているものの、現実はそう上手くいかないし、結構みんな毎日辛そう。

(こんな環境の恵まれた日本に生まれたのに)

私は毎朝、鏡に向かって『もし今日が自分の最後の日だとすれば、今日しようと思っていることが、本当にしたいことだろうか?』と自問するようにしている。もしその答えが「ノー」だという日が何日も何日も続くようであれば、何かを変える必要があると思うわけだ。

スティーブ・ジョブズの名言。皆さんはどうでしょうか。

もし今日が自分の最後の日だとすれば、今日しようと思っていることが、本当にしたいこと、でしょうか?

「自分の人生を生きる」ための考え方とキャリア戦略

徹底的な自己理解

「自分の人生を生きる」ために必要なのは、まずは徹底的な自己理解。

自分は何が好きで、嫌いで、得意で、苦手で、何がしたくて、どうなりたくて...

徹底的に「どういう状態であれば、自分幸せなのか」を突き詰める必要があります。

それさえ分かれば、あとは、その状態になるためにどうすればいいのか、行き着くまでの方法を考えられるので。

なお、自己理解は、相当な時間をかけて、何があっても揺るがないくらいの自分の軸が見つかるまでやると、後々苦労しないはず。

この本が最高に参考になります。付録の自己分析1000本ノックが最高です。

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キャリア選択の基準

自分の場合、人生における仕事の重要度が高いため、

「自分の人生を生きる」ために、毎日幸せであるためには、

「仕事」を充実させる必要があるなと思ってます。

自分を徹底的に理解した結果、自分の場合、仕事選びの軸は以下の3つ。

1. その仕事は、好きなことか?

好きこそものの上手なれ。していることが好きでたまらなければ、

仕事であっても苦にならずずっと続けられるはず。

やればやるほど、能力も高まるし、人にも感謝されるし、いいことずくし。

2. その仕事は、未来につながることか?

仮に今していることが自分の好きなことでも、得意なことでなくても、

その仕事の先に、自分が欲しいもの、自分がなりたい何か、

があるとするならば、頑張れる。

3. 一緒に働く人との相性はどうか?

「仕事の楽しさを理解するには時間がかかる。けど、一緒に働く人の良さは比較的すぐわかる。

だから仕事を選ぶ際は、人をよく見るといい。周りにいる人が良い人なら、多少大変でも仕事は続けられるし、

続けていれば、その仕事の魅力に気付ける。」

友達の名言。間違いない。

・・・

考えまとまりきれず書き散らかしちゃったけど、この理論はまた丁寧に書きたいな・・・!

こちらもどうぞ

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漱石も悩んでたんだな〜〜〜。

仕事はモチベーションが9割

モチベーションを言い訳にするな

「プロとして働く以上、やる気やモチベーションを言い訳にするな」

こういう言葉を聞く。

確かに、その通りだと思う。

お金を頂いている対価として、自分の仕事は全うすべきだ。

ただ、こういう言葉の例として、

「例えば、プロ野球選手が『やる気が出ないから、今日はバットを振りません』なんて、ありえないだろ?  だから、プロとして働く以上、やる気やモチベーションを言い訳にせず、しっかりやれよ」

みたいなのを聞いたこと(読んだこと?)があるのだが、これには何かずっと違和感があった。

その違和感の謎が今日解けた。

モチベーションの2種類

人が何かを行う際、その原動力となるモチベーションに関して、2つパターンがあると思う。

① それが好き → だからする

(活動自体が目的)

② それをすることで、何かが得られる。→ だからする

(活動の先に目的がある)

モチベーションの強さは、基本的には前者の方が強く、

後者の場合も「活動の先にあるもの」への欲求度合いによって、強さが変わる。

前者か後者、もしくは両方のモチベーションを持つことで、

人はその活動を高いモチベーションで質高く取り組むことができる。

逆のパターン、その両方がかけている場合は、モチベーションは上がらないし、活動の質は落ちる。

真のプロフェッショナル

プロ野球の例えに戻る。

今活躍できているプロ野球選手は、モチベーションの2種類、両方持ってると思う。

好きだから野球をするし、野球が好きだからプロ野球選手になったんだと思う。

その上で、レギュラーになりたい、もっと上手くなりたい、将来メジャーに行きたい、年俸稼ぎたい...etc

「好き」+αのモチベーションが強ければ強いほど、努力もするし活躍できる可能性も高まっていくんだと思う。

野球が嫌いで、もしくは野球がどうでもいいのにプロになる人なんていない。

仮になれたとしても、「好き」+αのモチベーションが強いライバルに負けて

レギュラー外されたり、戦力外になったりするはず。

彼らは決してプロだからモチベーションに左右されない、のではなくて

既にモチベーションが高いからこそ、プロ(の中でも一流のプロ)であるんだと思う

好きだからやる、好きだから続く、好きだから向上する、さらに好きになる。

このループをぐるぐる回ったからこそ、真のプロになったんだと思う。

もしあなたの同僚にやる気の落ちている人がいたら

「プロとして働く以上、やる気やモチベーションを言い訳にするな」

と正論を言うのではなくて、

何がその人のモチベーションになるのかを一緒に考えてあげた方が良いなぁと思った次第。

「もし今の環境でモチベーションが上がらないなら、多分君に合ってないから、一緒に君に会う環境探そう!」

このほうが救われる。

参考 www.jimpei.net

追記:

② それをすることで、何かが得られる。→ だからする

(活動の先に目的がある)

仮にこれが真ならば、好きなことじゃなくても、活動の先にあるものへの欲求度合いがめっちゃ高ければ、

モチベーション高くやり遂げられるってことか。なるほど。

好きなことをする = 良、好きじゃないことをする = 悪 的に考えてたけど、

モチベーションが上がることをする = 良 、と言うことなのかな。

良い気づき。

追記の追記:

昔の世代って、仕事は好きなことじゃなくても、仕事の先にある、

給与、出世、生活の向上、社会の発展...

的なものに対する欲求度合いが今と比べて高かったから、

(今の世代は物質的に満たされているので、欲求低い)

みんな頑張ってたんだろうな。多分。

良い気づき。

https://kensuu.com/n/nbff827fa0dd6

「古い」価値観と「新しい」価値観の狭間で悩めるゆとりはどうすれば

「古い」価値観と「新しい」価値観

雑な議論だが、大まかにいうと、

ゆとり世代以前の価値観の主流:

「幸せ」 ≒ 物質的な充足(お金を稼ぐ・物を買うetc)

ゆとり世代以降の価値観の主流:

「幸せ」≒ 精神的な充足(好きなことをする・好きな人と過ごすetc)

と分けられると思う。

※ もちろん、ゆとり世代以前の人で、好きなことをするのに一番幸福を感じる人もいたし、 逆に、ゆとり世代以降の人で、ガンガンお金を稼いで物を買うことに一番幸福を感じる人もいる。 あくまで大きな価値観の変遷の中での大まかな分類。

「古い」価値観と「新しい」価値観の狭間で悩めるゆとり世代

ゆとり世代は、ちょうど価値観の変遷期のただ中にいる訳で、

  • 「社会」のマジョリティを占める、昔の価値観にも引っ張られやすいし

(とりあえずみんな大企業行きたがったり)

  • 新しい価値観にも惹かれやすい

(「好きなことで行きていく」に憧れてブログやyoutube始めたりする)

  • かといって、「確固たる自分」が確立している訳でもない。

(自分が何が好きか、何がしたいかわからない。一歩踏み出せない)

そういう人が結構いる気がする。

そういう人が結構悩んでいる気がする。

悩んでいても、親や先輩や上司とは価値観が異なるので、

相談できず(もしくは相談しても理解されずに)に苦しんでいる人もいる気がする。

横の世代に相談するにしも、

上の世代への引っ張られ具合、下の世代への惹かれ具合によって

同じ価値観を共有する人が実は周りにいなくて、

自分の不安な気持ちを解消できない人がいる気がする。

ではどうすれば良いのか

とは言ったものの、大きな価値観の流れはありつつも、どんな時代でも価値観なんて一人一人違う訳で、

結局は「自分がどうあれば幸せか」を自分自身で正確に理解して、自己本位に生きることができるか否か、

そこな気はする。

  • どうあれば自分が幸福か(何か好きか、何がしたいか、どういう状態が幸せか)突き詰める

  • その状態になるにはどうするか考える

そして

  • 自分と似た価値観の仲間を集めて相談できる場(Webでも良い)を持つ

ことができると良さそう。

「新しい生き方」や「価値観変遷期での生き方」をうまくアドバイスしてくれる

キャリア(ライフ?)アドバイザー的な人がいたら、結構ニーズがありそうだな。